「テニスン作 国王牧歌」:Minton China Works
アーサー王伝説を題材とした12の物語。アーサー王や円卓の騎士が登場する。

「ランスロット」と「エレイン」:円卓の騎士であるランスロットとアストラットのエレインの恋物語。エレインは、アーサー王物語に比較的良く登場する女性の名前。
特に、ランスロット卿の周囲には多くのエレインが登場する。由来として、「エレイン」はギリシア神話に登場する世界一の美女、「ヘレネー」のフランス語読み。
このため、「美しい女性」というようなニュアンスがある。

「ペレアス」と「エタール」:「アーサー王の死」などに収録されている、ペレアス卿を主人公にした物語。ペレアス卿は、エタールに恋をし、懸命に彼女に尽くすものの、
エタールの方ではあまりペレアスに好感を持ってはいなかった。やがて、分かれることになった2人であるが、ガウェインがペレアスに対し2人の仲を取り持つことを約束する。
しかし、ガウェインの裏切りによって2人の仲は修復不可能になってしまう。最終的に、ペレアスは北の方に旅立つ。

「ゲライント」と「エニッド」:第4の牧歌の続編。妻の不貞を疑うようになったゲライントは、旅の途中、妻に対し一切口を開いてはならないと命令をした。
しかし、ゲライントに危機が迫るたびに妻は警告のために声をあげるのであった。ゲライントは何度も約束を破るエニードに怒り、ひどい扱いをする。
だが、やがてゲライントは妻の美徳を感じ、謝罪する。

「グィネヴィア」:アーサー王の王妃。グィネヴィアとランスロットはかねてから不倫関係にあったが、ついにこれがアーサー王の知るところとなる。
グィネヴィアは修道院に逃げ込む。グィネヴィアはアーサー王と面会を果たし、ついに許されることになる。そして、修道院に入ってから3年後、グィネヴィアは死亡してしまう。

「イゾルテ(イズー)」:アイルランド王女。政略結婚によりマルク王の妃となるが、トリスタンとの不義の愛に苦悩する。

「ガレス」と「リネッテ」:『アーサー王の死』にも収録されている、ガレス卿の冒険を描いた物語。母親により、騎士になることを反対されていたガレスは、身分を隠し、
1年間の台所下働きを勤めることと引き換えに騎士になることを許される。やがて、数々の障害を乗り越え、ガレスは乙女を助けるための冒険をやり遂げた。

「ヴィヴィアン」:アーサー王を補佐する魔術師マーリンの愛人にして弟子。湖の乙女

「エクスカリヴァー」:アーサー王が持つとされる剣。魔法の力が宿るとされ、ブリテン島の正当な統治者(=イングランド王)の象徴とされることもある。

「アーサー王の死」:アーサー王の騎士の一人、モードレッドがアーサー王に対し反乱をおこす。アーサー王の円卓の騎士達は既に多くが脱落したり、戦死していた。
アーサー王の手で最初に騎士になったベデヴィアが、王とモードレッドの戦いを見届ける。王は最後に勝利したが、重傷を負い、治療のためアバロン島に向かった。
「英国上代歴史シリーズ」:Minton China Works:Moyr Smith デザイン

「エディーとエルギヴァ」エディーはエドイー公平王の略で、955年から959年まで即位したイギリス国王。エルギヴァはその妻。戴冠式で
母と娘と空騒ぎし、式を抜け出して列席した貴族たちを怒らせたシーン

「ハロルドの宣誓」イギリス国王のハロルド2世は、征服者であるノルマンディー公ウイリアムに破れ、従属を誓う。

「ハロルドの負傷」イギリス国王のハロルド2世は、1006年ヘースティングの戦いで、征服者であるノルマンディー公ウイリアムに破れ、負傷。

「ライラとエドウイン」エドウィンは600年代半ばのイギリス最初のクリスチャンとなった国王。ライラは国王の廷臣で、かつ友人。暗殺者の剣の前に立ちはだかり、
国王を救う。

「カルカガス」1世紀、侵攻してくるローマと戦ったケルト人の首長

「エドワード殉教王」975年即位したが、弟エセルレッドを擁立した継母エルフリーダによって978年暗殺された。エドワードは「良きキリスト教徒」と考えられ、更に
彼の遺体を巡って幾つかの奇跡が発現したとされた為、1001年に列聖された。

「シーザーの英国上陸」紀元前55年、シーザー率いるローマ人が英国に進出

「アルフレッド大王」9世紀末のデーン人の侵攻を撃退したイングランド王。又、法典を整備や、学芸を保護し、イングランド王国の基礎を築いた。
870年、ヴァイキングが英国に侵入した時、アルフレッド大王は、その阻止に立ち上がった。戦いの最中、アルフレッドは一軒の農家に逃れたが、農婦から
パン焼きを頼まれた。戦いに疲れていたアルフレッドは、パンを焦がしてしまい、農婦に叱られたという、英国の子供なら誰でも知っているエピソード。

「カヌート大王」ノルマン系デーン人。イングランドは1016年、デンマークは1028年、ノルウエーは1028年から、1035年に死ぬまで、カヌート法制により統治。
3か国は北海帝国と称された。

「聖人アウグスティヌス」596年、ローマ教皇グレゴリウス1世の命により、約40人の修道士と共にイギリスへの布教のために派遣された。初代カンタベリー大司教。

「アルフレッド大王の変装」878年、アルフレッド大王は、吟遊詩人に変装、侵入してきたデンマーク・ヴァイキング王のキャンプに侵入し、その作戦の内容を探ろうとした。

「ブーディカ」ケルト人の女王。ローマ帝国が英国を征服した時、ケルト諸族をまとめあげ、ローマ帝国の侵略に抵抗した。
「英国歴史シリーズ」:Minton China Works: Moyr Smith デザイン

「1071年:エリ島のヒアオード」ヒアオードは、ノルマン人の侵入に対して抵抗した、イギリス東部に位置するエリ島のアングロサクソンの貴族。

「1100年:ルーファスの死」ルーファスは、イギリスに侵攻したノルマン公ウイリアムの三男。1087年からイギリス国王になるが、人気がなくニューフォレストの森で
狩猟中に矢で射殺された。

「1171年:ベケットの殺害」トーマス・ベケットは、カンタベリー修道院の大司教。教会の権力と特権に関して、国王ヘンリー2世と敵対し、暗殺された。

「1199年:獅子親王」リチャード1世。生涯の殆どを戦場で過ごし、その勇猛さは、騎士の鑑とされた。

「1215年:大憲章」イングランド王国においてジョン王の時代に成立。イングランド国王の権限を制限。現在でもイギリス憲法の最も重要な部分として有効。

「1347年:フィリッパのエドワードへの直訴」フィリッパは、イングランド王エドワード3世の王妃。ガーター騎士団初の女性受勲者として有名。夫と共に戦場を転戦したが、
1347年カレーの戦いで開城の際、市民代表6人の救命のため、夫のエドワード3世に取りなした。

「1415年:アグニコートのヘンリー」:ヘンリー5世は英仏間の100年戦争で活躍。1425年のアグニコートの戦いで勝利し、ノルマンディーを占有した。

「1528年:ヘンリー8世とキャサリン王妃」キャサリンはスペイン出身で、ヘンリー8世の最初の妻。二人の間に男児ができず、1528年に離婚問題が生起。イギリス国教会
創設のきっかけとなった。

「1586年:ジュトフェンでのフィリップ・シドニー卿」フィリップ・シドニーは、エリザベス王朝時代の詩人、廷臣かつ軍人。好戦的なプロテスタントとして知られ、
オランダのジュトフェンの戦いで、スペインと戦った際、鎧を付けていない敵の大将に対抗し、鎧を脱いで戦って負傷したが、同時に倒れていた兵士に「私以上に必要なもの」
として水筒を譲ったエピソードで有名。

「1588年:アルマダの海戦」英仏海峡でスペインの無敵艦隊を、イギリス艦隊が撃破した諸海戦。

「1605年:硝煙の物語」ロバート・ケイツビーを首謀者とするイギリスのカソリック教徒が、国王ジェームズ1世の暗殺を企てたが、失敗に終わった政府転覆未遂事件。

「1653年:クロムウエルの議会」イギリス清教徒革命を主導したクロムウエルは、1649年国王チャールス1世を処刑して共和制を樹立。1653年、護国卿として独裁政権を樹立した。
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図柄3へ続く